素材について

Silver純銀

銀は金と並んでその美しい輝きと希少価値により、古くから貨幣や宝飾品として用いられてきた貴重な金属であり、富と豊かさの象徴でもあります。富貴の身分に生まれることを「銀のスプーンを口にして生まれた」と表現されるほどです。誕生祝に銀のスプーンを贈る習慣はここから生まれたということです。
洋食器においては、スプーン、フォークをはじめ、皿やカップ、その他各種の器にいたるまで、本来銀製を最上とします。西洋では昔から純度92.5%の銀を「スターリングシルバー」といい、これで作った洋食器を「純銀製」として珍重しますが、これは貨幣としての法定純度(英)をもった銀という意味です。
ラッキーウッドの純銀洋食器は、92.5%のスターリングシルバーよりさらに純度を上げた95.0%の銀で作られています。

造幣局品位検定極印入

Silver Plate (E.P.N.S.)洋白銀器

洋白銀器(銀メッキ)は高価な純銀製カトラリーの代用として考えられたものですが、この銀メッキによってそれまで一部の王公貴族の専有物だったシルバーカトラリーが急速に普及したといわれています。今では銀器といえば一般的にこの洋白銀器をさすほどです。
洋白銀器の素地になっている基材は銅とニッケルと亜鉛とからなる合金で、光沢や色が銀に似ていることから洋銀(洋白)または、ニッケルシルバーと呼ばれています。これでつくられた素地を純銀で電気メッキによって覆ったものが洋白銀器です。
手に取った時の重量感(比重)も銀に近く、外観もまったく純銀製と変りません。銀の厚さは普通1 ミクロンから最高40ミクロンぐらいですが、ラッキーウッドでは少なくとも3.8ミクロン、最高級品では20ミクロンの厚さの銀をメッキしています。これは一番銀が薄くかかる場所(スプーンの皿の中心等)を基準としていますので、平均値で言えば30ミクロン近くになります。銀を厚くかけるほど表面がなめらかになり、口当たりも良くなります。

Stainless Steelステンレススチール

1820年代はじめ、イギリスのファラデーが鉄に1~3%のクロムを添加するとさびにくい合金鋼ができることを発見したのがステンレスのはじめと言われています。その後多数の科学者によって研究が進められ、現在のような組成のステンレスが完成したのは20世紀に入ってからという事です。
ヨーロッパでは、はじめ高価な銀食器の代用としてステンレス洋食器がつくられたという事ですが、日本(新潟県燕市)では昭和2年、欧米への輸出向けとしてステンレス洋食器がはじめてつくられました。その後優れた特性(美観と耐食性)から急速に普及し、現在では洋食器の素材として最も一般的な物として定着しています。
ラッキーウッドの高級ステンレスは、日本のJIS規格の認定工場にて生産・保証された一級品を使用しています。安全安心でリサイクルが可能です。
輝きは美しさだけでなく耐久性と清潔のために。お手入れはキズをつけないことと、中性洗剤であらった後、乾いた布で拭き取ると大変長持ちします。

ステンレスの種類

名称 クロム ニッケル
18-10 18% 10%
18-8 18% 8%
18クロム 18% -
13クロム 13% -

※基本的な含有率で実際は多少前後します。

ナイフの「最中柄」について

洋食器のナイフには刀先と柄が一体になっている「共柄(ともえ)」、ナイフと柄の中が空洞になっている「最中柄(もなかえ)」ナイフの 2 種類の仕様があります。
最中柄ナイフは握り易い太さの柄でありながら軽くバランス良く保持できるように考えられています。ホテル仕様は殆どこのタイプで、高級とされています。
一方一体型の共柄ナイフは丈夫でコンパクトな点が長所で、家庭用の日常使いに適しています。
ナイフの刀先の先端から 5~6cmのところまで通常「鋸刃(のこば)」が施されています。これは引いた時も押した時も良く切れ、またその切れ味が長持ちするように作られています。
ラッキーウッドのナイフは硬度も高くその切れ味には定評があります。

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